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PILOT'S VIEW · 滑走路の見方 · 約5

滑走路の数字が分かると、空港の景色がもっと面白くなる

窓や展望デッキから見える「16」や「34R」は、滑走路を見分けるための表示です。数字とL・Rの意味、日によって離着陸する向きが変わる理由を紹介します。

滑走路と航空機を望む空港の窓辺
Photo: Adhitya Sibikumar / Unsplash

先に押さえたいこと

滑走路の数字は、飛行機がその滑走路を使うときに向く方角の目安です。同じ1本でも、使う向きが反対になれば数字も変わります。

窓の外の「16」や「34R」は、滑走路の名前

空港の展望デッキや機内の窓から滑走路を見ると、その端に大きな白い数字が描かれています。空港によっては「16L」や「34R」のように、数字の後ろへアルファベットが付いています。

これは便名や距離ではなく、飛行機が使う滑走路を区別するための表示です。意味が少し分かるだけで、「今日はどちら向きに離陸するのだろう」「行きと帰りで景色が違うのはなぜだろう」と、空港での待ち時間にも新しい見どころが生まれます。

数字は、飛行機が向く方角の目安

滑走路の数字は、進入する方向から見た方角を10度単位で表したものです。たとえば、おおよそ東を向く滑走路は「09」、南は「18」、西は「27」、北は「36」と表示されます。1桁のときは「09」のように先頭へ0を付けます。

正確な方角を暗記する必要はありません。まずは、数字が大きくなるほど時計回りに向きが変わる、と覚えておけば十分です。スマートフォンの地図と空港の滑走路を見比べると、数字の意味を体感しやすくなります。

反対側から使うと、数字も変わる

1本の滑走路には両端があり、反対側から進入すれば飛行機の向きも180度変わります。そのため、両端の数字は原則として18違います。「16」の反対側が「34」になるのはそのためです。

つまり「16」と「34」は別々の滑走路とは限りません。同じ舗装面を、反対の向きから使っている場合があります。往路と復路で空港の見え方が違ったときは、使った滑走路の数字を思い出すと、景色の違いにも納得しやすくなります。

L・R・Cは、並んだ滑走路の見分け方

同じ方向を向いた滑走路が平行に並ぶ空港では、数字だけでは区別できません。そこで、飛行機が進入する方向から見て左をL(Left)、右をR(Right)、中央をC(Center)として呼び分けます。

たとえば「34L」と「34R」は、ほぼ同じ方角を向く2本のうち、左側と右側を表します。見る方向が反対になると左右も入れ替わるため、同じ滑走路でも反対側ではLとRが変わります。

PILOT'S VIEW|今日はどちら向きに使う?

飛行機は一般に、向かい風を受ける方向へ離着陸します。そのため、使う滑走路の向きは風によって変わることがあります。昨日は海側へ離陸したのに、今日は街側へ向かう、という違いが起こるのも不思議ではありません。

ただし、実際の運用は風だけで決まるものではありません。天候、航空交通、空港の運用状況なども関係します。機内から見えた雲や、一般向けの天気予報だけで「この滑走路を使うはず」と断定することはできません。

プロの目線で滑走路の数字を見るときは、数字を運航の良し悪しの判定に使うのではなく、その日の風や空港の配置を知る手がかりとして楽しみます。使用する向きが途中で変わっても、それだけで危険を意味するものではありません。

次の旅で見てみよう

次に空港へ行ったら、空港の案内図や地図にある滑走路の向き、窓や展望デッキから見える数字、飛行機が離着陸している方向を見比べてみてください。立入禁止区域へ近づかず、撮影や見学は空港の案内に従いましょう。

滑走路の表示だけで実際の便の経路や遅延を判断せず、搭乗に必要な情報は航空会社の案内で確認してください。これまで何となく見ていた「16」や「34R」が、空港と空を結ぶ小さな案内板に見えてきます。

  • 空港の案内図や地図にある滑走路の向きを見る
  • 窓や展望デッキから滑走路の数字を探す
  • 飛行機が離着陸する方向と風向きを見比べる

次の旅を、もっと面白く。

飛行機や空港の背景を知ると、窓から見える景色や出発前の時間も旅の一部になります。次の読みものも、一般の旅行者向けにやさしく紹介しています。

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