先に押さえたいこと
ゴーアラウンドは、無理に着陸を続けないための通常の安全判断です。座ったままシートベルトを締め、乗務員の案内を待ちましょう。着陸直前に、なぜもう一度上がるの?
まもなく着陸、と思ったところでエンジン音が大きくなり、飛行機が再び上昇することがあります。これはゴーアラウンド、日本語では「着陸復行」と呼ばれる着陸のやり直しです。
国土交通省は、パイロットや管制官が「安全に着陸できる条件が整っていない」と判断したとき、いったん上昇して、あらためて着陸を試みると説明しています。驚く動きですが、無理に着陸しないための手順です。
晴れていても、やり直すことがある
理由は悪天候だけではありません。滑走路の点検、前を飛ぶ航空機との間隔、機体の姿勢など、その時々の条件が関係します。窓から晴れて見えても、着陸をやり直すことはあります。
上昇した後は、空港の周りを飛んでもう一度進入したり、状況によっては別の空港へ向かったりします。到着が遅れる可能性はありますが、予定どおりの時刻より安全な着陸が優先されます。
PILOT'S VIEW|一度で降りることより、安全に降りられること
乗客から見ると「着陸に失敗した」ように感じるかもしれません。しかし大切なのは、一度で着陸することではなく、安全に着陸できる条件がそろっていることです。
着陸を続けられないと判断して上昇することは、ためらった結果ではありません。「今は降りない」という選択肢をいつでも使えるように準備しているからこそできる、安全のための判断です。
乗客は何をすればいい?
特別な操作は必要ありません。まずは座ったままシートベルトを締め、乗務員の案内を待ちます。機内放送は飛行状況が落ち着いてから行われることもあります。
次に飛行機へ乗るとき、着陸直前の上昇を体験しても、「安全に降りられる条件を整え直している」と知っていれば、見え方が少し変わるはずです。
- シートベルトを低い位置で、ゆるみなく締める
- 荷物を取り出さず、座ったまま待つ
- 乗務員の案内を優先する
- 乗り継ぎがある場合は、着陸後に最新情報を確認する
次の旅を、もっと面白く。
飛行機や空港で起きることを知ると、待ち時間や機内から見える景色も旅の一部になります。次の読みものも、一般の旅行者向けにやさしく紹介しています。
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